最終更新日 2024年3月29日 by logistics

「青山学院大学の歴史が知りたい」
「青山学院大学の教育理念は?」
「卒業生の光本勇介さんの経歴が知りたい」

かつて学生であったりこれから大学受験をお考えの方であれば、青山学院大学(通称青学)という大学を知っているでしょう。
こちらの大学は、東京都内にキャンパスを設置している私立大学の中でMARCH(マーチ)と呼ばれる難関大学のひとつとして知られています。
ちなみに入試難易度であれば、青学が含まれる大学群(MARCH:明治・青学・立教・法政)は慶応・早稲田・ICUといった最難関私立大学に次ぐハイレベルなグループに属します。
社会的に知名度が高く、毎年多くの卒業生が上場企業に入社しています。
このため、首都圏に住んでいる高校生であれば地方の中堅レベルの国立総合大学よりも青学を選ぶといったケースも珍しくありません。

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光本勇介さんもおすすめする青学の歴史

青山学院大学は知名度が高くて人気の高い私立大学ですが、受験をお考えの方は学校の特徴・学風を知っておくと良いでしょう。
青山学院大学の学風を理解するためには、創立者や歴史を知っておくと役立ちます。

関連:光本勇介経歴

現在のように4年生大学として学校が発足したのは太平洋戦争後の1949年ですが、大学が開学するよりもずっと前に前身となる学校が存在していました。
青学の前身校は3つ存在し、一番古い学校1874年に米国人でプロテスタント教会(メソジスト派)の伝道師であったドーラ・E・スクーンメーカーが麻布に開学した「海岸女子学校」(女子小学校です。
これに加えて、1879年に米国人宣教師であったジュリアス・ソーパーが築地で開学した「耕教学舎」と、米国人宣教師のロバート・S・マクレイが横浜に設けた美會神学校の2つが前身校となっています。
いずれもメソジスト派のプロテスタント教会の宣教師や伝道師が中心となって設立されたミッションスクールで、現在もキリスト教の教えを教育理念としています。
ちなみにメソジスト派は米国で2番目に教会員の多いグループで、良い意味で自由なアメリカ人的な教会といえます。

青山学院大学の教育理念

青山学院大学の教育理念は、新約聖書の福音書に収められているイエス・キリストの言葉を基にしたものです。
聖書のマタイ20章26,27節には、偉くなりたい者は皆に仕える者となるべきである、という教えがあります。
この聖書の言葉は今から約2千年も前に記述されたものですが、現代の社会でも当てはまります。
組織の長・指導者・リーダーとして働きたいのであれば、威張るのではなくて謙虚な気持ちで他の人に仕える態度が必要です。
たとえば目立たないことや人が嫌がるような仕事にたいして積極的に取り組むようにすれば、組織に属する人は進んで従ってくれるでしょう。
青学では、積極的に他の人に仕えるという精神を養うことにより、卒業後に学生が職場やその他の組織でリーダーシップの役割を果たせるための教育を基本理念としています。
こちらの大学は創立者がキリスト教の宣教師であることから、現在もカリキュラムの中にキリスト教や聖書についてを学ぶ授業が存在します。

「キリスト教概論Ⅰ・Ⅱ」は全学必修科目

学部生向けのカリキュラムには「キリスト教理解関連科目」がいくつか用意されていますが、それらの中でも「キリスト教概論Ⅰ・Ⅱ」は全学必修科目です。
一般的に日本の伝統的な宗教は仏教や神道なので、大半の学生はキリスト教がどのような思想なのかを知りません。
「キリスト教概論Ⅰ・Ⅱ」ではキリスト教の基本を学ぶための科目で、出席やレポートにまじめに取り組めば単位を取ることができます。
理系学部でもキリスト教関連の科目を履修することが可能なので、理系学生で見識を広げたい人にはおすすめです。
新約聖書の教えのひとつである「他の人に仕える」という青山学院大学の基本理念は、大学の教育システムにも反映されています。
そのひとつとして、学生アンケートを積極的に実施されて、学生の意見や評価が授業に反映されています。
日本の多くの大学では、「弟子は師に服するべきである」という日本的な考え方に基づいて、教授会や大学の運営組織が一方的にカリキュラムを決めるケースが多くみられます。

キリスト教の精神を基本とする青学

これに対してキリスト教の精神を基本とする青学ではキリスト教の「仕える」という精神態度を反映するためにアンケート調査を実施して、謙虚な態度で学生の声を積極的に取り入れる形でカリキュラムや授業内容が編成されています。
そのため、多くの授業や演習ではまじめに課題に取り組む学生がしっかりと理解することができるでしょう。
青山学院大学の雰囲気は日本の多くの伝統校にみられる堅くて閉鎖的なイメージとは大きく異なり、米国風の自由で開かれた印象を受けるものです。
例えば、40年以上の歴史をもつ学内の「ミスコン」が存在していたり、卒業生の多くがアナウンサーやマスコミ・エンターテイメント業界で活躍しています。

まとめ

キリスト教系の学校と聞くと、「厳しい」「堅い」などのイメージを抱く方が多いかもしれません。
これにたいして青学は、学生のことを第一に考えた自由で風通しの良い学校であるといえるでしょう。